国際サステナビリティ保証基準(ISSA)5000「サステナビリティ保証業務の一般的要求事項」について(後編)
有限責任 あずさ監査法人 公認会計士 小林 克巳
1.はじめに
前稿( No.3707・18頁 )に引き続き、国際サステナビリティ保証基準(ISSA)5000「サステナビリティ保証業務の一般的要求事項」(原題:International Standard on Sustainability Assurance 5000, General Requirements for Sustainability Assurance Engagements(以下、「ISSA 5000」といいます。))の概要や実務的な影響について解説します。なお、本稿における意見に係る部分については、執筆者の私見に基づくものであり、執筆者が所属する団体の公式見解でないこと、本稿に記載するISSA 5000の用語は仮訳であることをお断りします。
2.ISSA 5000の要求事項/適用指針
以下において、ISSA 5000の要求事項/適用指針で定められている手続の内容の中で特徴的な部分に焦点を当てて解説します。
①企業及び企業環境の理解
業務実施者はリスク評価手続の一環として、企業及び企業環境を理解することが求められます。具体的には以下の事項について理解することと...
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