ココが知りたい!新リース会計基準Q&A 第1回
有限責任 あずさ監査法人 公認会計士 植木 恵
企業会計基準委員会(ASBJ)から昨年9月に公表された新しいリース会計も、その適用開始まで、2年を切りました。公開草案の段階から衆目を集めた大型の基準ということもあって、早くから着々と準備を進めている会社も多い一方、「何かやらないといけないけど、まずは情報収集」などと思っている間に気が付くと決算で忙しくなってしまい、この夏から本腰対応、という会社もそれなりにあるのではないかと思います。 新しいリースの基準についてはすでに雑誌などでも数多く取上げられ紹介されていることから、本連載では、すでに新リース基準について一通りの知識は持っている方を対象に、基準書の細かい文言からは一歩引いて、基準全体を俯瞰的に整理しなおしてみたいと思います。 なお、意見にかかる部分は筆者の個人的な見解であることをお断りしておきます。 |
Q1
簡素な基準を作る方針と聞いていたのに、用語が借手と貸手で異なるなど、IFRS第16号「リース」よりずっと複雑な基準のように見えます。国際的な整合性が目的なら、収益認識基準や時価算定基準のように、海外の基準をそのまま取り入れたほうが単純で簡潔な基準になったのでは?
A1
収益認識基準や時価算定...
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