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Worldwide Tax Summarys 租税条約の終了(オランダ/ロシア)

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PwC税理士法人編
PwC税理士法人顧問
岡田 至康 監修

ロシアとオランダの間の租税条約は,2022年1月1日をもって終了した。これにより,ロシアはオランダへの配当,利子,およびロイヤルティの支払いに(より高い)源泉税を課すことができる。オランダは資本参加免除が適用されているため,オランダでは源泉税の税額控除ができず,より高い税負担につながる可能性がある。オランダの資本参加免除が適用されない場合でも,ロシアがOECDの発展途上国としての指定がなされていないことを前提とすると,ユニラテラルのオランダ法令に基づいて,ロシアの源泉税はオランダで控除されない。

さらに,本租税条約の終了はオランダの配当源泉税...