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Worldwide Tax Summary 最高裁、ドイツおよび米国の投資ファンドに分配される配当に課される源泉税はEU法に違反との判決(イタリア)

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PwC税理士法人編
PwC税理士法人顧問
岡田 至康 監修

2022年7月6日から7日にかけて、最高裁判所の税務部門(税務事案に関するイタリアの最終裁判所)は、イタリア上場法人からドイツの投資ファンド(ドイツの保険会社がオープン型投資ファンドを100%保有)と米国の6つの投資ファンドに分配された配当(ドイツは2003年、米国は2007、2008、2009および2010年)に課されたイタリアの源泉税(非居住投資ファンドに係る27%課税、本件事案では条約上の15%軽減税率課税)は、EU法、特にTFEU(EU機能条約)63条の資本移動の自由違反であるとする重要判決(7件)を下した(原告の請求を支持すること...