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超富裕層にミニマム課税 !? リオ・コミュニケを読み解く
デロイト トーマツ税理士法人 シニアアドバイザー 山川 博樹
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Ⅰ G20財務大臣・中央銀行総裁会議声明のエッセンス
2024年7月25・26日、第3回G20財務大臣・中央銀行総裁会議がブラジルのリオデジャネイロで開かれたが、そのコミュニケに初めて租税問題が盛り込まれたことは一定のインパクトを持って受け止められている。そこに書かれたのは、パラ32 BEPS2.0(2つの柱)の最新動向と国連の動き、そして、パラ33の「超富裕層」に対する個人課税への問題提起だ。ポイントは、これが一体何なのかを読み解くことにほかならない。
国際租税協力32.我々は、OECD/G20「BEPS包摂的枠組み」における2本の柱の解決策に関する進展を歓迎し、包摂的枠組みの2021年10月の...