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相続税 基本事項から確認する土地評価~第7章:裁決事例等から確認する土地評価の実務ポイント(その41)

 税理士 笹岡 宏保

( 104頁)

裁決事例を用いて、評価実務の第一線で係争があった重要項目を確認しています。本号では、評価対象地である宅地が新幹線の高架線の敷地に隣接していること等の個別事情をどの程度個別に考慮すべきかが争点とされた事例を確認します。

Q154 裁決事例の確認

(その41:新幹線の高架線の敷地に隣接し元墓地であるという個別事情を有する宅地の評価上のしんしゃくが争点とされた事例)

相続により取得した土地(路線価地域に所在)は新幹線の高架線の敷地に隣接しており、かつ、元墓地であったことが調査により判明しました。このような利用価値が著しく低下している宅地の評価に当たっては、どのようなしんしゃく配慮を行うことが相当とされます...