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相続税 基本事項から確認する土地評価~第7章:裁決事例等から確認する土地評価の実務ポイント(その43)
税理士 笹岡 宏保
( 89頁)
裁決事例を用いて、評価実務の第一線で係争があった重要項目を確認しています。本号では、貸し付けられている農地の評価方法が争点とされた事例を確認します。
Q156 裁決事例の確認
(その43:貸し付けられている農地の評価方法が争点とされた事例)
貸し付けられている農地の評価方法について説明してください。また、次の設例に掲げる農地の相続税評価額はいくらになりますか。
設例
・ 父が子に期間15年間の約定で、地代を無償として貸し付けている農地(中間農地)です。
・ 上記の賃借に当たって、当事者間で農地法3条(農地又は採草放牧地の権利移動の制限)に規定する許可申請が行われたという事実はありません。
・ 評価対象地(中...