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相続税 基本事項から確認する土地評価~第7章:裁決事例等から確認する土地評価の実務ポイント(その44)(上)
税理士 笹岡 宏保
( 76頁)
裁決事例を用いて、評価実務の第一線で係争があった重要項目を確認しています。本号では、雑種地の評価単位が争点とされた事例を確認します。
Q157 裁決事例の確認
(その44:雑種地の評価単位が争点とされた事例)
雑種地を評価する場合におけるその評価単位の判定方法について説明してください。また、雑種地の評価単位を理解するに当たって、参考となるべき裁決事例があれば、併せて紹介してください。
A157 [answer]
(1)雑種地の評価単位
財産評価基本通達の定めでは雑種地とは、宅地、田、畑、山林、原野、牧場、池沼及び鉱泉地以外の土地をいうものとされています。
その実態は多種多様であり、具体的には、次に掲げる土...