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相続税 基本事項から確認する土地評価~第7章:裁決事例等から確認する土地評価の実務ポイント(その45)

 税理士 笹岡 宏保

( 98頁)

裁決事例を用いて、評価実務の第一線で係争があった重要項目を確認しています。本号では、宅地の譲渡価額が争点とされた事例を確認します。

Q158 裁決事例の確認

(その45:第三者に譲渡した際の価額をもって土地の価額とすることの可否が争点とされた事例(財産評価における時価の意義))

相続税等の財産評価は、相続税法の規定では時価で行うものとされています。それでは、次の点について説明又は紹介してください。

(1)時価の意義

(2)遺言で換価分割が採用されていたために遺言執行人による相続財産(不動産)の譲渡価額を基に、相続財産の価額を申告することの可否

(3)上記(1)及び(2)の解釈に当たって、参考になると考えら...