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相続税 基本事項から確認する土地評価 ~第7章:裁決事例等から確認する土地評価の実務ポイント(その46)(下)
税理士 笹岡 宏保
( 85頁)
裁決事例を用いて、評価実務の第一線で係争があった重要項目を確認しています。本号では、前号の続きとして、使用貸借契約により貸し付けられた土地の評価方法が争点とされた事例を確認します。
Q159 裁決事例の確認
(その46:使用貸借により貸し付けられた土地の評価方法が争点とされた事例)
※ Q及びA(2)③までは、前号(2021年3月号)をご参照ください。 |
A159 (前号よりの続き)
④ 国税不服審判所の判断
(イ)認定事実
請求人提出資料によれば、本件鑑定評価書は、本件土地が建付地と実質的に同様の状態であることから、本件土地が建付地であることを前提に作成されたものであり、請求人評価額は、本件土地が建付地であ...