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法人税 法人税重要事例検討:交際費等―2

 税理士 古川 浩二

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先月に引き続き、法人税の実務において重要、かつ、誤りやすいと思われる事例について検討します。

今月も、交際費等に関する事例を取り上げます。

Q1 プロ野球の年間予約席の席料は広告宣伝費として認められるかどうかの可否

当社(以下「A社」といいます。)は広告業を営む2月決算法人です。

当社では、プロ野球の年間予約席を2席分契約し、席料として合計150万円を支払いました。この入場券の大部分は得意先に配布しましたが、人気の薄い余った入場券(全体の20%)については、当社の営業部の同好の有志に配布して利用してもらいました。

球場の予約席の背面には当社の社名が掲示されており、当社としては広告宣伝の効果があるものと考...