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相続税 基本事項から確認する土地評価~第7章:裁決事例等から確認する土地評価の実務ポイント(その48)

 税理士 笹岡 宏保

( 106頁)

裁決事例を用いて、評価実務の第一線で係争があった重要項目を確認しています。本号では、土地と建物の所有者が異なる場合の貸家建付地評価の可否が争点とされた事例について確認します。

Q161 裁決事例の確認

(その48:土地と建物の所有者が異なる場合の貸家建付地評価の可否が争点とされた事例)

財産評価基本通達に定める貸家建付地の意義とその評価方法について説明してください。また、次に掲げる 事例 の宅地の評価方法及びその相続税評価額について説明してください。そして、 事例 を理解するに当たって、有益な裁決事例があれば紹介してください。

事例 被相続人甲に相続開始がありました。被相続人甲は当初、更地である宅地を所有して...