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法人税 法人税重要事例検討:その他の費用―3

 税理士 古川 浩二

( 100頁)

先月 に引き続き、法人税の実務において重要、かつ、誤りやすいと思われる事例について検討します。

今月もその他の費用に関する事例を取り上げます。

Q1 仮装経理の是正方法の「修正経理」( 法法129 ①)は反対仕訳でよいのか前期損益修正によらなければならないのか

当社(以下「A社」といいます。)は衣類製造業を営む4月決算法人です。

当社は、経営状況を良く見せるために、平成29年4月期から主に期末棚卸資産、売掛金を実際より増額する等の方法で粉飾決算を行い、翌事業年度の期首において、前事業年度に仮装した修正仕訳の反対仕訳を行っていました。この反対仕訳を含む経理は、いずれも取締役会の議決を経て、株主総会の承認を得て...