※ 記事の内容は発行日時点の情報に基づくものです

Selection Q&A CASE 2 M&Aによるグループ通算制度への加入直前事業年度の確定申告

あがたグローバル税理士法人 税理士・米国公認会計士 多賀谷 博康

( 46頁)

Q

中小法人・中小企業者等である普通法人S社(6月30日決算法人、資本金1,000万円)は、X4年4月16日に、グループ通算制度を採用している大法人P社(3月31日決算法人、資本金5億円)に買収されました。ただし、買収前において、P社とS社の間に支配関係はありません。

そこで、グループ通算制度に加入する直前の事業年度のS社の法人税の確定申告において、どのような点に留意すればよいかご教示ください。

 A   S社においては、以下の点に留意が必要です。

1.事業年度

S社の定款に定められた事業年度にかかわらず、原則として、X3年7月1日からX4年4月15日までを一事業年度(みなし事業年度)として、法人税の確定申...