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法人税 法人税重要事例検討:令和の判例・裁決例―4

 税理士 古川 浩二

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先月 に引き続き、法人税の実務において重要、かつ、誤りやすいと思われる事例について検討します。

今月は「使途不明で業務関連性が明らかでないもの」について取り上げます。

Q1 使途が不明で業務関連性が明らかでないものは損金の額に算入できないとした事例

当社(以下「A社」といいます。)は、農場、山林及び果樹園の経営等を目的とする有限会社です。平成15年6月18日から当社の取締役はEが務めています。

当社は、平成16年3月20日に、B社から、山林11筆(以下「甲山林」といいます。)を含む土地(以下「乙土地」といいます。)を18,000,000円で購入しました。

この甲山林について、令和3年6月12日に、H社との...