※ 記事の内容は発行日時点の情報に基づくものです
税理士がチェックしたい 中小企業クライアントの就業規則のルール 第35回 国内転勤取扱規程
特定社会保険労務士 小野 純
( 53頁)
コロナ禍となってそろそろ3年あまり。コロナ禍前の業績に戻すべく企業の動きが活発化してきているように感じます。その一端として表れてきたのが「転勤」に関する問題です。転勤は従業員にとって生活環境が変わる重大事項であり、住まいの確保や家族をどうするかなど実に様々な問題を解決しておかなければなりません。
しかし、転勤に対する規程が整備されていないことから社内トラブルが生じることもあります。例えば、これまで通勤圏内でしか所在地がなかった会社には「転勤に関するルール」が定められていません。ルールがなければ従業員に対して説明ができません。また、規程は存在するものの、長年転勤者が発生していないと規程が今の時代に...