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Selection Q&A CASE 2 子会社の清算に伴う債権放棄・株式清算損

あがたグローバル税理士法人 税理士・公認会計士 川渕 純治

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Q

P社は、再生可能エネルギー事業(発電)を目的として、11年前に子会社S社を設立しました。S社の資本金は1億円で、出資比率はP社が95%、残り5%はP社とは直接の資本関係や取引関係のない甲社からの出資となっています(〔図表1〕参照)。なお、P社、S社とも9月決算の青色申告法人です。

S社は数年前から市場環境の変化に対応できず、業績の低迷により1億円の債務超過となりました。今後も業績が好転する見込みが立たないため、本年5月末に解散し、清算することになりました。

解散直後のS社の貸借対照表は〔図表2〕の通りで、青色繰越欠損金は1.5億円です。

親会社P社以外には債権債務はなく、土地の時価は3.5億円で、...