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法人税 法人税重要事例検討:令和の判例・裁決例―16

 税理士 古川 浩二

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先月 に引き続き、法人税の実務において重要、かつ、誤りやすいと思われる事例について検討します。

今月は「不相当に高額な仕入金額」について取り上げます。

Q1 特定の取引先からの高額とされる仕入金額の寄附金認定

当社(以下「A社」といいます。)は廃油再生品販売を営む10月決算法人です。

当社の取締役であるG(以下「取締役G」といいます。)は、平成29年11月22日まで当社の代表取締役を務めていました。

取締役Gの従兄弟で、「H」を屋号とする個人事業者であるJ(以下「事業者J」といいます。)は、当社に廃油を個人で納入するとともに、K社に勤務し、廃油の収集・販売担当者として、K社の当社に対する廃油の納入業務を行...