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特集1 電帳法・インボイス制度を見据えた書面添付制度の実務
税理士 長谷川 記央
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はじめに
顧問税理士の業務として、大きな割合を占めていた記帳代行業務は、電子インボイス等の発達により、縮小化することが予想されています。これらの発達により、電子インボイスそのものを直接的に会計ソフトに取り込むなど、会計伝票の入力作業が大幅に簡素化される未来も、そう遠くなくなっているようです。
今後の税理士業務に期待されることの一つとして、適正な課税所得計算を行い、その内容を具体的に表現することによって、タックス・リスクを軽減させることが考えられます。その表現方法の一つとして書面添付制度の活用があげられます。
書面添付制度は、税務調査の対象となりそうな事柄について、事前に顧問税理士としてどのように判断...