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法人税 法人税重要事例検討:令和の判例・裁決例―19

 税理士 古川 浩二

( 109頁)

先月 に引き続き、法人税の実務において重要、かつ、誤りやすいと思われる事例について検討します。

今月は「減価償却資産の取得価額」について取り上げます。

Q1 土地と建物を一括取得した場合における建物の取得価額算定方法について

当社(以下「A社」といいます。)は、不動産の所有、賃貸及び管理業等を営む2月決算法人です。

当社は、平成30年12月25日に、簡易宿泊所の用に供する目的で、E市の土地(地目:宅地、地積:84.52㎡、以下「土地1」といいます。)及び土地1上の建物(構造:木造瓦葺2階建、延床面積:108.39㎡、以下「建物1」といい、土地1と併せて「物件1」といいます。)を売買により一括して取得し、...