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Selection Q&A CASE 1 後発的理由による更正の請求

 税理士 櫻井 圭一

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Q1【所得税】事業所得の必要経費について、受領者側の所得分類が変更された場合

私は、平成30年(2018年)において、個人で不動産業を営む父(私とは別生計)から継続的に記帳代行業務を請け負い、毎月22万円、年間264万円の報酬(いずれも消費税込)を受領していました。父は、自己の事業所得の計算上、当該報酬を必要経費に算入して、平成30年分(2018年)の所得税の確定申告書を期限内に提出しました。一方、私は、自己の事業所得の計算上、当該報酬を収入金額に算入して平成30年分(2018年)の所得税の確定申告書を期限内に提出しました。なお、父も私も消費税の経理方式は税抜方式によっていますので、それぞれ24...