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法人税 法人税重要事例検討:令和の判例・裁決例―23

 税理士 古川 浩二

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先月 に引き続き、法人税の実務において重要、かつ、誤りやすいと思われる事例について検討します。

今月は「青色申告の取消し」について取り上げます。

Q1 期限後申告が青色申告の取消事由となるか否か

当社(以下「A社」といいます。)は、昭和61年に設立された6月決算法人です。設立と同時に所轄税務署長に対して法人税の青色申告の承認申請書を提出し、昭和61事業年度以後の各事業年度の法人税について、青色申告の承認を受けていました。

当社はX税理士法人に税務申告の代理を依頼していました。X税理士法人は、当社の令和3年7月1日から令和4年6月30日までの事業年度(以下、「令和4年6月期」といい、他の事業年度も同様に記...