特定社会保険労務士　小野 純

近年、○○ハラスメントというように、多くの事象をハラスメントとして捉えるが動きが発生しているように感じます。一般的に「ハラスメント＝あってはならない」という認識だと思いますが、士業の場合、顧問先から必要な対応についてのアドバイスやサポートを求められますので、この傾向は悩ましいところではないでしょうか。もちろんその中には「これをハラスメント扱いとするのは行き過ぎでは…」というものもありますが、最近、顧問先からの対策要望が多く、小職も対策が必要だと感じているハラスメントの一つが「カスタマーハラスメント」です。

カスタマーハラスメント（以下「カスハラ」といいます。）とは、顧客が事業者等に対して理不尽な...