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特集 税務調査における「質問応答記録書」の実際
税理士 石野 裕之
税理士 柳谷 憲司
税理士 平岡 良太
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はじめに
税務調査で隠蔽や仮装など主として重加算税の賦課が問題となった際に作成されるのが「質問応答記録書」です。
この「質問応答記録書」が作成される場面は、調査する側からすると「攻め」、納税者側からすると「守り」の局面と言えるかと思いますが、このような局面において納税者の代理人としてどのような対応をするかを事前に検討しておくことは、税務調査対策として有用だと考えます。
本稿では、そのために必要な情報を、現場の調査官が質問応答記録書を作成する際に参考にするマニュアル(「質問応答記録書作成の手引」)や、裁決例、筆者らの調査官としての経験をもとに、12個のQ&Aやコラムにまとめました。
「質問応答記録書」が...