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Selection Q&A CASE 2 相続の発生に伴うインボイス制度の課題
税理士 椿 隆
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Q
私(甲)の父(乙)はテナントビルの賃貸業を営んでいます。父は、家賃収入(課税売上げ)が年間800万円程度であることから、消費税の免税事業者に該当するため、令和4年分まで消費税の確定申告は行っていませんでした。
しかし、令和5年10月の適格請求書等保存方式(インボイス制度)の導入を契機に、賃借人からの要請を受けて、10月1日から適格請求書発行事業者となって、賃借人に登録番号を通知し、賃借人は仕入税額控除の適用を受けることになりました。
ところで、父は高齢で、最近、身体の不調を訴えており、将来的に不安です。
もし、父が亡くなった場合には、父のテナントビルの賃貸業は私が相続により引き継ぐ予定ですが、この...