※ 記事の内容は発行日時点の情報に基づくものです

税理士がチェックしたい 中小企業クライアントの就業規則のルール 第57回 短時間正社員規程ー1

 特定社会保険労務士 小野 純

( 74頁)

我が国の雇用形態は多様化の道を進み続けています。従業員の王道たる「正社員」から始まり、それに迫る勢いで「パートタイマー社員」が拡大、さらに契約期間に限りのある「契約社員」がいます。これだけでも区別が大変なのに、雇用の延長に伴い「定年再雇用社員」や「嘱託社員」なども加わっていますし、外部からの「派遣社員」も存在しています。

そして最近これらに加えて、「短時間正社員」(労働時間や労働日数が短い正規型の労働者)という形態も出てきています。昔のように男性は正社員として外で稼ぎ、女性は専業主婦で家事に専念するという時代ではなくなり、男性も女性も育児や家族の介護に対応しなければならない場面が多くなったほか、...