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法人税 法人税重要事例検討:令和の判例・裁決例―27

 税理士 古川 浩二

( 92頁)

先月 に引き続き、法人税の実務において重要、かつ、誤りやすいと思われる事例について検討します。

今月は「保険金の計上時期」について取り上げます。

Q1 死亡保険金は死亡した時点で益金の額に算入すべきか

当社(以下「A社」といいます。)は、建築、土木工事請負業等を目的として設立された12月決算法人です。

なお、当社の代表取締役は、令和3年12月○日までE(以下「前代表者」といいます。)が務めていましたが、同日に死亡により退任し、同月○日にBが就任しました。

当社は、F社及びG社(以下、両者を併せて「各保険会社」といいます。)との間で、保険契約者を当社、被保険者を前代表者、死亡保険金の受取人を当社とする、各生...