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法人税 法人税重要事例検討:令和の判例・裁決例―33
税理士 古川 浩二
( 95頁)
先月 に引き続き、法人税の実務において重要、かつ、誤りやすいと思われる事例について検討します。
今月は「第二次納税義務」について取り上げます。
Q1 事業を譲り受けた場合の第二次納税義務
E社(以下「滞納法人X」といいます。)は、本店所在地を甲市乙町○-○1として、一般乗用旅客自動車運送事業(以下「タクシー事業」といいます。)を営んでいました。
滞納法人Xは、令和5年7月にタクシー事業を経営しているF社との間で、滞納法人Xが子会社を設立し、滞納法人Xが保有するタクシー事業の営業権を当該子会社に譲渡した後、当該子会社の発行済株式の全部をF社又は同社が指定する者に譲渡することについて合意し、基本合意書を作成...