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Selection Q&A CASE 1 不正の観点から見たM&A

 公認会計士(CPA) 川中 宏介

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はじめに

従来、M&Aといえば、巨大企業同士の再編や、外資による大型案件をイメージされていましたが、現在では、あらゆる規模の事業者が対象とされ、事業承継、成長投資などに活用されています。

M&Aは企業を大きくしますが、一方で管理の死角を大きくするというリスクが生じます。適切な管理が伴わなければ、当然、不正の温床となる可能性を秘めているといっても過言ではありません。

本稿は、筆者のこれまでの数多くの調査業務の経験を基に、不正の観点からM&Aを捉え直し、なぜM&Aが不正の温床となり得るのか、そしてそれを防ぐために親会社は何を考え、何を実行すべきなのかを解説します。

1 背景と概要

Q1 M&A市場の現状につ...