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[全文公開] 今週のFAQ(4/10/24)<労働者協同組合法>

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10月に施行された労働者協同組合法の概要を教えてください。

労働者協同組合とは、労働者協同組合法に基づいて設立された法人で、組合員が出資し、それぞれの意見を反映して組合の事業が行われ、組合員自らが事業に従事することを基本原理とする組織です。労働者協同組合法は、多様な働き方を実現しつつ、地域の課題に取り組むための選択肢の一つとして創設され、令和4年10月1日に施行されました。

なお、国税庁は9月29日に「「印紙税法基本通達」の一部改正について(法令解釈通達)」を公表しました。第17号文書の利益金又は剰余金の分配をすることができる法人に、労働者協同組合や労働者協同組合連合会を追加しています。

■ 労働者協同組合と他の法人組織との違い
  労働者協同組合 企業組合 株式会社
目的・事業 持続可能で活力ある地域社会の実現に資する事業(労働者派遣事業以外の事業であれば可) 組合員の働く場の確保、経営の合理化 定款に掲げる事業による営利の追求
設立手続 準則主義 認可主義 準則主義
議決権 1人1票 1人1票 出資比率による
主な資金調達方法 組合員による出資 組合員による出資 株主による出資
配当 従事分量配当 従事分量配当、年2割までの出資配当 出資配当
(厚生労働省パンプレット「労働者協同組合法って?」を参考に編集部が作成)

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