連結キャッシュ・フロー計算書の作り方 第6回 財務活動によるキャッシュ・フロー
株式会社ラウレア 代表取締役/公認会計士 飯塚幸子
皆さんこんにちは!公認会計士の飯塚幸子です。
「連結キャッシュ・フロー計算書の作り方」セミナー第6回目の講義を始めます。
今日は,財務活動によるキャッシュ・フローの区分に表示する内容について詳しく確認していきましょう。
1.財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フローの区分には,借入による収入や借入返済による支出,株式の発行による収入など,資金の調達および返済によるキャッシュ・フローを総額で表示します。また,自己株式の取得による支出や売却による収入も財務活動による区分に総額で表示します。増加と減少に分けて総額表示することが原則となっていますが,短期借入金の借入と返済が連続して行われている場合など,期間が短くかつ回転が速い項目に係るキャッシュ・フローについては前期と当期の差額の純額で表示することも認められています。財務活動によるキャッシュ・フローを見ることで,営業活動および投資活動を維持するためにどの程度の資金が調達または返済されたかという情報を得ることができます。
財務活動によるキャッシュ・フローの区分の主なものは以下のとおりです。
【図表1】財務活動によるキャッシュ・フロー...
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