ココが知りたい!収益認識会計基準の悩みどころ 第10回(最終回) 注記

 公認会計士・税理士 内田 正剛

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1.注記の準備も考えておこう!

「ポジションペーパーも作らなきゃいけないし,監査人との議論も進めないと!」強制適用が徐々に近づいてくるにつれて,「あれもこれも」と気になることづくしではないでしょうか? 注記の準備は,いつ収益を認識すべきかという「Step5」の論点に比べると,優先度は低くなります。でも,「準備しておくもの」「準備に必要な時間」を今知っておくのは重要です。いつから優先度を上げるべきかがわかるからです。そこで今回は,「収益認識の注記」にフォーカスし,注記が求められる情報に合わせて,何をいつ頃準備しておく必要があるか紹介します。なお,記載の実際の水準を感じて頂くため,記載が充実している適用事例(収益認識会計基準早期適用,IFRS15号適用事例)を適宜紹介しつつ進めていきます。注記案の取りまとめにご活用頂ければと思います。

【図1】注記の準備

〈これまでの掲載内容〉

回数主なテーマ掲載号第1回本人・代理人の検討No.3456第2回一定期間/一時点の検討No.3458第3回別個の財又はサービスの検討No.3460第4回輸出取引の収益認識No.3462第5回工事契約の収益認識No.3464...