フローチャートでわかる!収益認識会計基準の3大ポイント 第3回(最終回) 本人・代理人の判定

 公認会計士・税理士 内田 正剛

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1.本人・代理人の判定がひと目でわかる!

「当社の取引は本人なのか代理人なのかを判定するように言われた」「判定の仕方がわからないので,判定の順番をフローチャートで見たい!」そんな経理担当者の方のニーズにお応えし,第3回では,本人・代理人の判定について解説します。

<掲載内容>

回数 テーマ 掲載号
第1回 履行義務の判定 No.3485
第2回 一定の期間にわたり充足される履行義務の判定 No.3486
第3回 本人・代理人の判定 No.3489

2.今回のフローチャートの前提

今回も,「わかりやすさ」「なじみやすさ」を重視して,収益認識会計基準(以下「会計基準」とします)や適用指針の表現を数カ所言い換えています(その都度示します)。実務で利用されるにあたっては,必ず会計基準や適用指針の表現を確認するようにして下さい。

【イメージ図】

また,本人・代理人の判定についての適用指針の規定では「特定の財又はサービス」という文言が出てきます。当連載では単に「商品」と言い換えていますが,判定対象の取引(の財又はサービス)のことを指した表現です。

3.本人・代理人判定のフローチャート

(1)想定される場面

通常の取引では,当社と顧客の1対...