Q&Aコーナー 気になる論点(320) アジェンダ協議へのフィードバック(3)
早稲田大学大学院 会計研究科教授 秋葉 賢一
Q 国際会計基準審議会(IASB)が2022年7月29日に公表した「第3次アジェンダ協議 フィードバック・ステートメント」(フィードバック・ステートメント)では、国際サステナビリティ基準委員会(ISSB)との関係について、どのように記載しているのでしょうか。 |
A
ISSBの設立前の2021年3月に公表された情報要請「第3次アジェンダ協議」において、IASBは、ISSBとの関係については議論していませんでしたが、2022年7月公表のフィードバック・ステートメントでは、2022年から2026年までの優先事項を決定する際に、ISSBと協働できる可能性のある分野を識別しています。
〈解説〉
情報要請
IASBは、2021年3月公表の情報要請において、アジェンダ協議は、IASBの現在の業務範囲における各活動の優先順位に関するものであるため、当該業務範囲に関連する場合を除き、サステナビリティ報告に関連する問題についてのフィードバックを求めていないとしていました(4項) ① 。
ただし、この情報要請を作成するためのアウトリーチにおいて、投資家は、以下のように、IASBの現在の業務範囲内のプロジェクトにつながる可能性...
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