JICPA 公認会計士による保証業務の意義などを説明

保証業務に関するセミナーを開催
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日本公認会計士協会(JICPA、茂木哲也会長)は9月30日、「ゼロからわかる保証業務」と題したWebセミナーを開催した。公認会計士による保証業務の特徴などを解説するもので、非財務(サステナビリティ)情報への保証に対する社会的な関心が高まる中、保証業務の内容や、その意義を周知することが狙い。保証業務の理論的な説明や、保証報告書の文例を参照しながら保証内容の説明をした。

財務情報との結合性が重要

セミナーの冒頭、副会長・藤本貴子氏が挨拶。サステナビリティ情報に関して、国際的には開示のみならず保証も制度化される方向で議論が進んでいることから、「日本でも中長期的な課題として議論が進展していくはず」とした。その上で、「これまで公認会計士は財務諸表監査(会計監査)によって財務諸表の信頼性を確保し、資本市場の成長と発展に貢献してきた。会計監査で得た知見を活かし、公認会計士が保証業務を提供することが社会からも期待されていると認識している」と述べた。

テクニカルディレクターの森洋一氏はサステナビリティ情報開示に関する近年の動向を紹介。国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)の公開草案で財務情報と非財務情報の...