東証 上場維持基準の経過措置 2025年3月で終了へ

旧一部上場企業にスタンダード市場への選択機会を設定
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東京証券取引所は1月25日、上場維持基準の経過措置の終了時期等を含めた「論点整理を踏まえた今後の東証の対応(案)」を公表した。経過措置は2025年3月以後に到来する基準日(決算日)をもって終了し、改善期間(1年間)等を経ても上場維持基準に抵触する場合は上場廃止とする。同案は第7回「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」での検討を踏まえ、近く、正式決定される見通し。

経過措置の終了時期を明確化

現状、経過措置により上場を維持している企業が510社(プライム市場269社・スタンダード市場200社・グロース市場41社)あるが、2025年3月以後に到来する基準日からは、本来の上場維持基準が適用される。

例えば、3月末決算企業の場合、2025年3月末に上場維持基準に適合できなければ1年間の改善期間(2026年3月末まで)に入る。この改善期間でも上場維持基準に適合できなければ監理銘柄・整理銘柄に指定され、原則、6カ月後に上場廃止となる。

【図表】3月末決算企業の日程例

プライム企業は基準未達でもスタンダード市場へ移行可

現在、各社が提出する計画書等において、2025年3月までに上場維持基準に適合すると見...