TOPIX500銘柄の43%がPBR１倍割れになるなど日本企業への市場評価は低い。加えて、近年、気候変動等の社会のサステナビリティ課題に配慮した経営を行わなければ、その企業のサステナビリティも危うくなるなど、経営環境は一段と厳しくなっている。そうした中、注目を集めているのがSX（サステナビリティ・トランスフォーメーション）だ。

SXとは、社会のサステナビリティと企業のサステナビリティを同期化させていくこと、およびそのために必要な経営・事業変革を指す。社会のサステナビリティ課題をリスクとしてのみ捉えるのではなく、事業機会と捉え、企業独自の強みと掛け合わせて経営に取り込むことで持続的な企業価値向上を...