自民党 開示基準 「人権も重視すべき」との声も

企業会計小委でISSBの動向を聴取
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自民党・金融調査会は3月22日、企業会計に関する小委員会(鈴木馨祐小委員長)を開催した。当日は、IFRS財団評議員や国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事からISSBでの議論の動向を聴取。「気候変動の次のテーマ」に関して、現時点で候補は4つ(生物多様性、人的資本、人権、財務と非財務の結合性)に絞られており、今後コメント募集を経てテーマ決定することなどを共有した。

テーマの優先順位もコメント募集次第

挨拶する鈴木小委員長

会合の冒頭、鈴木小委員長が挨拶。気候変動以外のテーマについて、「サステナビリティに関する取組みは実行すべきものが多いのは事実だが、今後、ISSB基準として確定すると日本基準でも検討する必要が生じるため、企業への影響が大きい」として、テーマ選定に際して十分な検討が重要だとした。

IFRS財団からは、主に以下の作業予定が共有された。

①「全般的な要求事項」(S1基準)と「気候変動」(S2基準):2023年6月頃に最終化

②気候変動の次のテーマ(アジェンダ)に関するコメント募集文書:2023年6月までに公表

②については2022年12月のISSBボード会議で、「生物多様性」、「人的...