日本内部監査協会 第57回全国大会を開催

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大会冒頭、挨拶する伏屋会長

日本内部監査協会(伏屋和彦会長)は9月25日、第57回内部監査推進全国大会をハイアットリージェンシー東京にて開催した。

今回のテーマは「変化する世界の中で内部監査が組織体に貢献するために~Progress Through Sharing~」。大会の始めに挨拶した伏屋会長は、内部監査の重要性が近年増大しているとしたうえで「改めて内部監査のより一層の普及に努めていきたい」と述べた。

その後、以下3名が講演を行った。

・アンソニー・プリエーゼ氏(内部監査人協会国際本部事務総長 兼 CEO)「The State of The Internal Audit Profession」

・堀江正之氏(日本大学教授)「改訂内部統制基準と内部監査に期待される役割」

・中島淳一氏(前金融庁長官)「最近の企業開示の動向と内部監査への期待」

プリエーゼ氏は、近年のサイバー犯罪の増加に触れ、今年はすでに約8兆ドルの被害が発生していることを紹介。内部監査人が果たす役割として、サイバーリスクの評価を実施し、監査等委員会や取締役会がデジタルリスクを理解して対処できるよう支援するべきだとした。

堀江氏は、内部...