[連載対談]キーパーソンに訊く重要テーマ 第7回(後編)「サステナビリティ情報の保証の現場から~監査法人編」

EY新日本有限責任監査法人 パートナー 馬野 隆一郎
PwCあらた有限責任監査法人 パートナー 遠藤 英昭
有限責任監査法人トーマツ パートナー 後藤 知弘
KPMGあずさサステナビリティ株式会社 代表取締役 斎藤 和彦
【司会・進行】青山学院大学大学院 会計プロフェッション研究科 教授 町田 祥弘

( 34頁)

前回( No.3629・24頁 )に続き、「サステナビリティ情報の保証の現場から」として、大手監査法人の方との座談会をお届けする。

座談会

1.保証業務の現状

◆保証業務の実施状況

町田祥弘氏(以下、町田)  本日は、「サステナビリティ情報の保証の現場から」の後編として、監査法人の保証業務実施担当者の方々にお越しいただいています。まず、それぞれの会社におけるサステナビリティ情報の保証に関する実施状況及び保証報告書の発行件数、それと、どういう体制・チームで業務を実施されているのかをお聞かせください。

斎藤和彦氏(以下、斎藤)  KPMGあずさサステナビリティは2004年4月に発足しましたので、間もなく20年が経ちます。保証業務もアドバイザリー業務も行っており、東京、大阪、名古屋に事務所があります。

110人位の専門家が在籍しており、そのうち保証業務に関与している者が半分で、それ以外の半分はアドバイザリー業務だけを行っています。保証業務従事者の中には、保証業務専門の者もいますが、ほとんどの者はアドバイザリー業務にも関与しています。

斎藤さいとう和彦かずひこ氏KPMGあずさサステナビリティ株式会社代表取締役200...