SSBJ スコープ2の算定・開示を再議論
新たな契約証書の定義を提案
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サステナビリティ基準委員会(SSBJ、川西安喜委員長)は12月11日、第27回委員会を開催した。SSBJ事務局は、第24回委員会(11月2日開催、 No.3629・4頁 )で議論したスコープ2の温室効果ガス(GHG)排出量の算定・開示について、契約証書とカーボン・クレジットの定義を定め、両者は異なるものとした。マーケット基準での算定・開示をする際には、排出係数に関する情報も開示することを提案した。 |
契約証書の定義を再議論
第24回では、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)のS2基準と同様に、スコープ2についてロケーション基準での算定・開示に加えて契約証書がある場合はその開示も求めたほか、契約証書の定義(B31項)を直訳で定めた。また、独自に契約証書の開示をマーケット基準での算定・開示に代替できると提案していた。
委員からは、契約証書について「直訳の定義では分かりづらい」「カーボン・クレジットは含まれないのか」との意見があった。そのため、次の通り定義した。
・契約証書:電気の購入契約に含まれるかまたは購入契約から分離された、エネルギー属性に着目して締結されるさまざまな種類の契約のうち、エネルギ...
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