SSBJ 公開草案ではスコープ3の重要性の閾値を設けず
スコープ2の契約証書の開示は残す方向に
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サステナビリティ基準委員会(SSBJ、川西安喜委員長)は1月25日、第29回委員会を開催した。意見が割れている論点について、多数決で委員の意思確認を行った。公開草案では、スコープ2についてロケーション基準の算定・開示に加えて、契約証書の開示またはマーケット基準の算定・開示のうち少なくともどちらかを求めるほか、スコープ3について重要性の閾値を設けない方針となった。今後は、数回の議論を経て3月末までに公開草案を公表する予定だ。 |
国際的な整合性等を重視
SSBJ事務局は国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)のS1、S2基準に相当するSSBJ基準について、前々回までに発効日・経過措置以外の論点を一通り検討した。その中で、6つの論点で委員の意見が割れていた(図表)。今回は公開草案の公表に向けて委員会の方向性を決めるため、多数決を実施した。
③のスコープ2の開示ではISSB基準との整合性を考慮して、契約証書を開示する選択肢を残すかが論点になっていた(No.3634・3頁)。契約証書の開示が実務では浸透しておらず、委員からは開示の有用性に対し疑念を抱く意見があった。だが、多くの委員が国際的な整合性等を...
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