ISSB 次のアジェンダに関する意見を分析

( 07頁)

国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、2023年5月に情報要請「アジェンダの優先度に関する協議」を公表し、今後2年間のISSBの活動の方向性と気候変動の次に扱うアジェンダについて関係者から意見を募った。募集締切である2023年9月までに411の関係者が意見を提出。ISSBの分析では、意見提出者は作成者(28%)、投資家(17%)、会計士や監査人(10%)などだ。

これを受け、現在ISSBは意見の集計や分析をしている。2023年11月のボード会議では、事務局が現時点での大まかな分析結果を示した。多くの関係者が、今後の活動として「IFRS-S1号とS2号の適用支援」の優先度が最も高いとしたという。また、次のアジェンダについては複数のものを同時に進めることを支持する意見が過半数よりやや多く、単一の場合は「生物多様性」「人的資本」「人権」のうち「生物多様性」を支持する意見がやや多かった。12月のボード会議では、投資家からの回答に限定して集計した結果の概要を提示。適用支援の優先度が高い点は全体の集計と同じだったが、次のアジェンダには「人的資本」を選ぶ回答者がやや多かった。

1月25日には国際...