本誌調査 2023年のIPOは124社、4年連続で100社超え

大手監査法人の割合は37.9%に減少
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2023年の新規上場(IPO)数は124社だった(TOKYO PRO含む。本誌調査)。東証グロース市場が半数以上を占めたほか、TOKYO PROへの上場が増加した。監査人を規模別にみると、大手監査法人の割合が引き続き減少傾向であり、代わって中小監査事務所の割合が3割に達している。

TOKYO PRO上場の増加が目立つ

近年のIPOは、2019年:94社、20年:102社、21年:136社、22年:112社と推移している。23年は前年より12社増加して124社となり、4年連続で100社を超えた。市場別では東証グロースが最も多く52.4%を占めたが、前年比10.1ポイント減少。東証スタンダードは16.9%となり、前年比4.4ポイント増となった。また、TOKYO PROへのIPOは32社で、前年比7.0ポイント増加している(図表1)。

【図表1】市場別内訳

上場市場区分 社数 割合
東証プライム 1.6%
東証スタンダード 21 16.9%
東証グロース 65 52.4%
札証本則 0.8%
名証メイン 2.4%
TOKYO PRO 32 25.8%
合計 124 100%

TOKYO PROは、原則として一般投資家の買付けが禁止され...