金融庁 コーポレート・ガバナンス、重要な契約の好事例示す

「記述情報の開示の好事例集2023」を更新
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金融庁は3月8日、「記述情報の開示の好事例集2023」を更新し、コーポレート・ガバナンスの状況等の事例を追加した。取締役会等の具体的な検討内容やスキルマトリクスに関する事例のほか、政策保有株式に関する記載などを紹介。2023年12月に改正された開示府令を踏まえて、経営上の重要な契約に関する事例も示しており、今後の参考としたい。

有報の総会前提出に関する取組みも紹介

金融庁は昨年12月に「記述情報の開示の好事例集2023」を公表し、主に「サステナビリティに関する考え方及び取組」の開示例を取りまとめた( No.3637・6頁 )。今回の更新で、新たに以下を追加した。

・「コーポレート・ガバナンスの状況等」(コーポレート・ガバナンスの概要、監査の状況、株式の保有状況)および「経営上の重要な契約等」に関する開示の好事例

・好事例集で採り上げている各テーマに関連する中堅中小上場企業の開示例

また、「投資家・アナリスト・有識者が期待する開示を充実化させるための取組み」では、有報の株主総会前提出を期待する意見があるとして、実際に総会前提出を行っているカゴメ(東プ、食料品)の取組みが紹介されている。12月決算で例年...