FASF 第50回企業会計基準諮問会議を開催

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財務会計基準機構(FASF、佐藤雅之理事長)は3月11日、第50回企業会計基準諮問会議(石原秀威議長)を開催した。新規テーマの提案はなかった。前回までに提案された実務対応報告第19号「繰延資産の会計処理に関する当面の取扱い」の改正や電力購入契約の一種である「バーチャルPPA」の会計処理に関して( No.3632・8頁 )、テーマ評価の状況の報告などがあった。

このうち、バーチャルPPAの会計処理については、企業会計基準委員会(ASBJ)の実務対応専門委員会が評価結果を報告した。「現在我が国で行われているバーチャルPPAの一般的な取引形態で用いられる差金決済の基礎となる発電量の条件や、需要家が取得する非化石化証書の性質等に基づき、バーチャルPPAについて需要家の観点から優先度の高い論点に範囲(会計処理単位や時価評価の要否)を限定して会計処理を検討するアプローチ」については、実務対応レベルの新規テーマとして取り上げる要件を満たしているとした。

一方で、実務対応専門委では、バーチャルPPAの会計実務に多様性が生じているのかについては必ずしも明らかではないとの意見も出ている。このため、事務局は、追加情...