Q&Aコーナー 気になる論点(359) 気候関連コミットメント
早稲田大学大学院 会計研究科教授 秋葉 賢一
Q IFRS解釈指針委員会が2023年12月に公表した気候関連コミットメントに対するIAS第37号「引当金、偶発負債及び偶発資産」の適用に関するアジェンダ決定案は、そのまま公表される見込みでしょうか。 |
A
2024年3月開催のIFRS解釈指針委員会では、一部の文言修正をもって、アジェンダ決定案に関する議論を終了しており、2024年4月開催のIASBボード会議で反対されない場合、IFRICアップデートの補遺として2024年4月に公表予定としています。
〈解説〉
財務諸表における気候関連リスクに関するプロジェクト
IASBでは、2023年3月から、財務諸表における気候関連及びその他の不確実性の報告を改善するために、「財務諸表における気候関連リスク」のプロジェクトを開始しています ① 。
2023年9月開催のIASBボード会議では、まず、プロジェクトの目的を一般化して、財務諸表における気候関連の不確実性に加え、その他の不確実性の影響に関する財務情報の報告を改善できるかどうか、できるとした場合、どのように改善できるのかを探求することであるとし、本プロジェクトの名称を「財務諸表における気候関連及びその他の不確実...
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