JICPA サステナビリティ能力開発へ「シラバス」示す

保証業務提供者向けに応用編も設定
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公認会計士のサステナビリティ関連の能力開発をめざし、日本公認会計士協会(JICPA、茂木哲也会長)は4月25日、「JICPAサステナビリティ能力開発シラバス」を公表した。サステナビリティ関連の教育プログラムを示し、公認会計士が学ぶべきテーマの全体像をまとめている。保証業務で中核的な役割を担う人材には「応用編」として、開示・保証基準のより詳細な理解や実務論点の理解を目標に掲げている。

研修提供者・公認会計士の参考に

昨今のサステナビリティ情報開示や信頼性確保に向けた取組みの進展を受け、JICPAは2022年から公認会計士のサステナビリティ能力の開発について検討してきた。2023年4月にはサステナビリティ教育検討特別委員会報告書「サステナビリティに関する能力開発の基本方針とアクション」を公表し、公認会計士が学ぶべきテーマを示したシラバスを取りまとめる方針を示していた( No.3604・10頁 )。

シラバスでは、公認会計士に求められるサステナビリティ関連の知見・能力の確保を目的とする教育プログラムについて、提供すべき知見等の全体像を表し、その構成要素である個別テーマ・科目について講義を組み立てる上で...