SSBJ事務局が答える サステナビリティ開示Q&A 第6回 SSBJ基準を適用していればISSB基準に準拠しているといえるのか
サステナビリティ基準委員会事務局 専門研究員 今井 優里
Q サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が開発しているサステナビリティ開示基準(SSBJ基準)に準拠していれば国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)のIFRSサステナビリティ開示基準(ISSB基準)にも準拠しているといえますか。 |
A SSBJは、SSBJ基準の開発にあたって、国際的な比較可能性を確保することを基準開発の方針とし、ISSB基準の要求事項をすべて取り入れたうえで、一部の定めについては、ISSB基準の要求事項に代えてSSBJ基準固有の取扱いを選択することも認めることとしています。このため、企業がSSBJ基準固有の取扱いを選択せずにSSBJ基準に準拠している場合は、ISSB基準にも準拠しているといえます。一方、企業がISSB基準の要求事項に代えてSSBJ基準固有の取扱いを選択したときは、ISSB基準に準拠することになる場合もあれば、準拠しないことになる場合もあると考えられます。
解説
1.SSBJ基準の開発の方針
SSBJは、SSBJ基準の開発にあたり、国際的な比較可能性を確保することを基準開発の方針とし、ISSBが公表するISSB基準との整合性を図るため、ISSB基準(IFRS...
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