経理の1年 【新人編】12~1月

IS経理事務所 代表 葛西 一成

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はじめに

本連載では、事業会社の経理部門に配属された新入社員の1年を追っていきます。前回( No.3678 )は、中堅上場企業の子会社であるESC社(業態:システム受託開発、従業員数:約160名)へ入社した青山さんが、経理に配属となり半年が過ぎた10月から11月までの仕事のお話でした。今回は、青山さんの12月と1月に経験する仕事や会社のイベントがテーマとなります。

10~11月には、初めて決算業務を経験しました。決算業務といっても資料を作成して科目の組替を行うといった簡単作業でしたが、その中でも前払費用の処理については、覚えるべきことも多くさらなる勉強の必要性を認識しました。また、法人税等の中間納付やそれに関する仕訳起票を経験し、税金に関する知識も少しずつ身についてきました。そして12月からは、固定資産管理に関する経理業務を経験していきます。また社会人になって初めての年末年始を迎えることになります。

本連載の毎回の内容は、異なる経験・視点を持つ現役の経理パーソンとの談論によって補完する予定です。掲載後に税研Podcastで配信する現役経理パーソンの経験談にもご期待ください。

1.固定資産業務・現物...